チュートリアル Clash初心者 VPNとの違い プロキシ入門

Claude CodeをClashで使う設定方法|端末のプロキシ接続を見直す

2026年10月8日 更新日:2026年10月8日 読了目安:約10分

はじめに

Claude Code はターミナルから Claude を利用してコードの調査や編集を行うツールです。ブラウザーでは Claude に接続できるのに、Claude Code の起動時にタイムアウトする、認証画面が進まない、APIへの接続エラーが出るといった場合は、アプリ全体の故障と判断する前に、端末からの通信経路を確認しましょう。

Clash Verge や Clash Verge Rev でシステムプロキシを有効にしても、すべてのコマンドラインアプリがその設定を自動的に使うとは限りません。ブラウザーとターミナルではプロキシの参照方法が異なることがあり、Claude Code を起動したシェルに環境変数が渡っていないケースもあります。また、Clash のルールモードで対象ドメインが DIRECT に振り分けられていれば、端末側でプロキシを指定しても意図した経路にならないことがあります。

この記事で確認すること

Clash の稼働状況、端末のプロキシ環境変数、Claude Code 関連通信のルール適用状況を順番に確認し、問題の場所を切り分けます。

1Clashの状態と端末の接続を確認する

まず Clash の画面で、プロファイルが読み込まれ、コアが起動していることを確認します。Clash Verge Rev では「Profiles」で利用中のプロファイルを選び、「Proxies」で有効なプロキシグループとノードを確認してください。ノードを選択して遅延テストが成功するかも見ます。遅延テストに失敗する場合は、Claude Code の設定を変える前に、プロファイルの更新やノードの切り替えを試します。

次に、Clash の「System Proxy」を有効にして、ブラウザー以外のアプリも含めた端末側の基本的な通信を確認します。ただし、これは環境変数を設定する操作とは別です。システムプロキシを参照しないターミナルアプリもあるため、ブラウザーで接続できることだけでは、Claude Code の通信経路が正常だとは判断できません。

ローカルのプロキシポートを確認

Clash の「Settings」や「General」にあるポート設定を確認します。一般的な HTTP 混合ポートの例は 7890 ですが、実際の番号はプロファイルやクライアントの設定によって異なります。以下の例を使う場合は、必ず自分の画面に表示されたポートに置き換えてください。

# macOS / Linux:Clash の HTTP 混合ポートを確認する例 curl -I -x http://127.0.0.1:7890 https://api.anthropic.com

HTTP の応答が返る場合、少なくとも端末からプロキシへ接続し、対象ホストへの通信を試みられています。認証情報のないリクエストでは 401 などが返ることがありますが、これは必ずしも接続障害を意味しません。反対に Could not connect to server や接続拒否が出る場合は、ポート番号、Clash の起動状態、HTTP と SOCKS のポート種別を見直します。

確認のポイント

ここでは Claude Code の認証成否ではなく、端末からプロキシを経由して接続できるかを確認します。プロキシポートに接続できない段階で、認証の再設定や再インストールを繰り返す必要はありません。

2Claude Codeを起動するシェルにプロキシを設定する

端末からプロキシへ接続できたら、Claude Code を起動するターミナルに HTTP_PROXY と HTTPS_PROXY を設定します。HTTPS通信では通常 HTTPS_PROXY が重要ですが、アプリや関連ツールが別の変数を参照する場合に備えて、両方を同じプロキシに向ける方法が実用的です。以下の値は HTTP 混合ポートが 7890 の場合の例です。

macOS・Linuxの場合

起動中のターミナルだけで有効にするには、次のように入力してから同じウィンドウで Claude Code を実行します。

export HTTP_PROXY="http://127.0.0.1:7890" export HTTPS_PROXY="http://127.0.0.1:7890" export http_proxy="$HTTP_PROXY" export https_proxy="$HTTPS_PROXY" claude

接続確認が済んだら、現在のシェルで echo "$HTTPS_PROXY" を実行し、設定した値が表示されることを確認できます。新しいターミナルを開くと、この一時設定は引き継がれません。毎回使う場合はシェルの設定ファイルへの追加を検討できますが、共有端末や業務端末では、まず一時設定で動作を確かめてから永続化するのが安全です。

Windows PowerShellの場合

PowerShellでは、同じセッション内で次のように設定してから Claude Code を起動します。

$env:HTTP_PROXY = "http://127.0.0.1:7890" $env:HTTPS_PROXY = "http://127.0.0.1:7890" claude

環境変数は Claude Code を起動する前に設定してください。先に起動済みのプロセスには、後から変更した値が反映されないことがあります。PowerShell、Windows Terminal、VS Code 内蔵ターミナルなどを複数使っている場合は、実際に Claude Code を実行するウィンドウで $env:HTTPS_PROXY を確認します。設定が空欄なら、別のシェルで行った設定が現在のプロセスに届いていません。

認証情報を含むURLに注意

プロキシにユーザー名やパスワードが必要な場合、認証情報を含むURLをシェル履歴、画面共有、ログ、設定ファイルへ不用意に残さないでください。社内プロキシでは、管理者が案内する認証方式を優先します。

3Clashのルールと接続ログを照合する

プロキシ環境変数を設定しても接続できないときは、Clash のルールモードと接続ログを確認します。ルールモードでは、通信先のドメインに一致したルールに従って、プロキシグループ、特定ノード、または DIRECT へ振り分けられます。プロファイルのルール順序によっては、広い条件が先に適用されることもあるため、ルールを追加する場合は既存のルールを確認してください。

Claude Code の通信先として、利用環境や機能に応じて api.anthropic.com などが使われます。接続ログを開いた状態で Claude Code を起動し、該当する通信が記録されるか、どのルールとグループに一致したかを見ます。表示名やログの構成はクライアントのバージョンによって異なります。ドメインがログに出てこない場合は、Claude Code が環境変数を読んでいない、起動時に別のシェルを使っている、または接続前の処理で止まっている可能性があります。

ルールを追加する場合の例

既存のプロファイルを直接書き換えると、更新時に変更が上書きされる場合があります。Clash Verge Rev の Merge やオーバーライド機能を使える場合は、そちらに追加する方法を検討してください。下記は書式の例であり、AI は実際に存在するプロキシグループ名へ置き換えます。

rules: - DOMAIN-SUFFIX,anthropic.com,AI

ルールは通常、より具体的な条件が適切に評価される位置に置きます。設定後はプロファイルを再適用し、Claude Code を再起動してから接続ログを確認してください。対象ドメインが AI グループに入り、グループ内で選択したノードへ接続しているかを確かめます。運用中のルール構成やプロバイダーの設定と競合する場合は、むやみに広いルールを追加せず、既存のルールを優先してください。

TUN モードは、システムプロキシに従わないアプリの通信を捕捉する際に役立つ場合があります。ただし、環境変数を使ったプロキシ接続と同じ仕組みではありません。TUN を有効にする場合は、管理者権限やネットワーク拡張の許可を求められることがあり、他の VPN、仮想ネットワーク、セキュリティソフトと競合する可能性もあります。まず環境変数による接続を試し、必要な場合に限って TUN を切り分けの手段として使いましょう。

4症状ごとに原因を切り分ける

接続エラーの文面だけで原因を決めつけず、Clash のログ、端末の環境変数、通信テストを組み合わせて確認します。次の表を使い、問題が発生している段階を絞り込みましょう。

症状 考えられる原因 確認・対処
プロキシ接続テストが失敗する ポート番号やプロキシ種別の不一致、Clash 停止 設定画面のポートを確認し、HTTP用かSOCKS用かを照合する
ブラウザーだけ接続できる ターミナルに環境変数が設定されていない Claude Code と同じシェルで HTTPS_PROXY を確認する
Clashのログに対象通信がない 環境変数が反映されていない、または通信開始前に失敗 ターミナルを開き直し、環境変数とコマンドの実行場所を確認する
通信がDIRECTへ振り分けられる ルールの順序やモードが想定と異なる 一致したルールをログで確認し、プロファイルの条件を見直す
接続はできるが認証で止まる 通信経路ではなく、アカウントや認証状態の問題 公式の案内に沿って認証状態を確認し、認証情報をログに貼らない

NO_PROXY または小文字の no_proxy に広い値が設定されていると、対象ホストがプロキシを迂回する場合があります。必要に応じて、その変数の内容も確認してください。診断目的で一時的に解除する場合は、社内サービスなど本来プロキシを通さない通信に影響しないかを考慮し、テスト後に元の設定へ戻します。

最後に、変更を一度に複数行わないことが重要です。Clash の状態を確認し、端末からのプロキシ接続、環境変数、接続ログ、ルールの順に一項目ずつ試すと、どの変更が有効だったかを把握できます。Clash のポートはローカル端末で待ち受けるものを使用し、設定ファイルやスクリーンショットを共有するときは、サブスクリプションURL、認証情報、個人情報を必ず伏せてください。

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