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Clash Verge RevのTUNモード設定方法|Windowsでの有効化手順

2026年9月22日 更新日:2026年9月22日 読了目安:約10分

はじめに

Clash Verge Rev の TUNモードを使うと、Windowsのシステムプロキシに対応していないアプリケーションも、Clashのルールに従って通信させることができます。通常の System Proxy は、Windowsのプロキシ設定を参照するブラウザや一部のデスクトップアプリには有効ですが、独自の通信方式を使うゲーム、開発ツール、Microsoft Storeアプリ、バックグラウンドサービスなどには適用されない場合があります。

TUNモードは、仮想ネットワークインターフェースを作成し、パソコンから出ていく通信をClashのコアへ取り込む仕組みです。そのため、アプリ側にプロキシ設定の項目がなくても、ドメインルールやプロキシグループを利用して通信経路を制御できます。本記事では、WindowsでClash Verge RevのTUNモードを有効にし、必要な権限を確認し、実際に通信が処理されているか検証するまでを順番に説明します。

この記事のゴール

Clash Verge RevをWindowsのネットワーク経路として正しく動作させ、対応アプリと非対応アプリの通信を安全に確認できる状態にします。

1事前準備と注意点

TUNモードを有効にする前に、Clash Verge Rev、Mihomoコア、そしてプロキシ設定の3点を準備します。TUNモードは単独で通信を提供する機能ではありません。利用可能なノードやサブスクリプションが登録されていなければ、仮想インターフェースを有効にしても通信先を選択できません。

  • Clash Verge Rev: Windows版を公式または信頼できる配布元からインストールし、古いClash系クライアントと同時起動しないようにします。
  • Mihomoコア: TUNモードや現行のルール機能を利用するため、プロファイルが対応するコアを選択します。
  • 設定プロファイル: YAML設定、プロキシノード、DNS、ルールが読み込まれていることを確認します。
  • 管理者権限: 仮想ネットワークインターフェースの作成に必要な権限を求められることがあります。

先に確認してください

別のVPN、仮想ネットワークソフト、他のClashクライアントが同時にTUNやルーティング機能を使用すると、接続不能やDNS競合が起きることがあります。検証時はいったん不要なネットワークソフトを終了してください。

プロファイルを確認する

Clash Verge Revを起動したら、まず「Profiles」またはプロファイル管理画面を開きます。利用中の設定にプロキシノードとプロキシグループが表示され、設定のパースに失敗していないことを確認してください。プロファイル名の横にエラーが表示されている場合は、TUNモードを試す前にYAMLの構文やサブスクリプションURLを修正します。

2Clash Verge RevでTUNモードを有効にする

画面の名称や配置はClash Verge Revのバージョンによって多少異なりますが、基本的な流れは共通しています。重要なのは、最初から複数の高度な設定を変更せず、TUNを有効にした後に一項目ずつ動作を確認することです。

Windowsでの基本手順
  1. Clash Verge Revを起動し、使用するプロファイルを選択します。
  2. サイドバーの「Settings」または「設定」を開き、ネットワーク関連の項目を表示します。
  3. コアが Mihomo になっていることを確認します。複数のコアがある場合は、TUN対応のコアを選択します。
  4. 「TUN Mode」または「TUNモード」のスイッチをオンにします。
  5. 管理者権限の確認やサービスのインストールが表示された場合は、内容を確認して許可します。
  6. 数秒待ってから、TUNモードの状態が「Running」「Active」などの有効状態になったことを確認します。

TUNモードをオンにした直後に一時的な通信断が発生することがあります。仮想インターフェースとルーティングテーブルが作成される間の正常な挙動である場合が多いため、まず10秒ほど待ってください。それでも復旧しない場合は、Clash Verge Revを再起動し、他のVPNや仮想アダプターを停止してから再試行します。

主要オプションの考え方

  • 自動ルート: Windowsのルーティングに必要な経路を自動作成します。通常はオンにします。
  • 自動検出インターフェース: Wi-Fiや有線LANなど、現在利用中のインターフェースを自動的に選択します。
  • スタック方式: system、gVisor、mixedなどの選択肢がある場合、まずは標準設定を使用し、特定アプリで問題があるときだけ変更します。
  • DNSハイジャック: DNSリクエストをClash側へ取り込む機能です。名前解決の一貫性を保ちやすい一方、社内DNSやローカル機器の名前解決に影響することがあります。

3権限とDNSを整える

TUNモードが有効にならない原因として多いのが、管理者権限または仮想ネットワークドライバーの問題です。スイッチをオンにしてもすぐオフへ戻る場合は、Clash Verge Revを完全に終了し、右クリックから「管理者として実行」を選んで起動してみてください。Windows Defenderやセキュリティソフトがネットワークドライバーの登録を止めていないかも確認します。

また、DNSの処理方法が合っていないと、TUN自体は動いているのに一部のサイトやアプリだけ接続できない状態になります。プロファイルのDNS設定が有効で、DNSサーバーが到達可能であることを確認してください。特に、企業ネットワークや学校のネットワークでは、外部DNSの利用が制限される場合があります。

確認用のDNS設定例
dns: enable: true enhanced-mode: fake-ip nameserver: - 1.1.1.1 - 8.8.8.8

上記は概念を示す簡単な例です。実際には利用中のプロバイダーが提供する設定や、現在のプロファイルの設計を優先してください。fake-ip を利用する場合、プリンター、NAS、社内ドメイン、ゲームなどが正常に動かないことがあるため、必要に応じてFake-IPフィルターやHosts設定を調整します。

権限エラーが続く場合

Clash Verge Revを終了した後、Windowsを再起動し、最初にClash Verge Revだけを管理者権限で起動します。仮想アダプターが作成されているかを「設定」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークの詳細設定」で確認するのも有効です。

4System Proxyとの使い分け

TUNモードを使う場合でも、System Proxyを常にオンにする必要があるとは限りません。TUNはOSの通信経路を取り込むため、システムプロキシを参照しないアプリを対象にできます。一方、ブラウザや一般的なデスクトップアプリはSystem Proxyだけで十分なことがあり、両方を有効にするとプロキシが二重に適用される可能性があります。

  • ブラウザ中心: System Proxyをオンにし、対象アプリだけがClashを利用する構成が扱いやすいです。
  • 非対応アプリも対象: TUNモードをオンにし、必要に応じてSystem Proxyをオフにして経路を一元化します。
  • 細かい分流: Rulesモードを使い、特定のドメインやアプリ通信だけをプロキシへ送ります。
  • すべてをプロキシ: Globalモードで検証できますが、速度低下や国内サービスへの影響に注意が必要です。

最初の確認では、Rulesモードを選び、プロキシグループに確実に接続できるノードを設定します。国内サイトやローカルネットワークは DIRECT、対象サービスだけをプロキシグループへ振り分ける構成にすると、原因の切り分けが簡単です。設定変更後はプロファイルを再読み込みし、古いルールが残っていないことを確認してください。

ローカル通信を守る

TUNモードでは、プリンター、NAS、ルーター管理画面などのローカル通信まで影響を受けることがあります。家庭内ネットワークを使う場合は、プライベートアドレスやローカルドメインを直接接続にするルールを用意すると便利です。ただし、組織のネットワークポリシーや管理者の指示がある場合は、自己判断でルールを変更しないでください。

5動作確認とトラブルシューティング

TUNモードのスイッチがオンになっただけでは、期待どおりに通信が処理されているとは限りません。Clash Verge Revの「Connections」または接続一覧を開き、対象アプリを起動したときに通信が表示されるか確認します。ドメイン名、使用されたルール、選択されたプロキシグループが記録されていれば、Clashが通信を受け取っている可能性が高いです。

  1. ブラウザで通常のWebサイトを開き、Clashの接続一覧に表示されるか確認します。
  2. システムプロキシに対応していない対象アプリを起動し、同じ一覧に接続が現れるか確認します。
  3. 対象ドメインに想定したルールが適用され、意図したノードまたは DIRECT が選ばれているか確認します。
  4. 必要であれば、ClashのログでDNSエラー、接続拒否、タイムアウトを確認します。

接続できないときの確認順

まずTUNモードをオフにしてSystem Proxyだけで動くか確認し、次にノードの状態、プロファイルのルール、DNS、Windowsファイアウォールの順に切り分けます。複数の設定を同時に変更すると原因が分からなくなるため、一度に一項目だけ変更してください。

TUNをオンにするとインターネット全体が切断される場合は、自動ルート、仮想インターフェース、他のVPNソフトを確認します。特定のアプリだけ失敗する場合は、そのアプリが独自のDNS、QUIC、証明書検証、カスタムプロキシを使っていないかを調べます。ゲームやリアルタイム通話ではUDP対応も必要になるため、使用中のノードとルールがUDP通信を処理できるか確認してください。

設定が安定したら、変更内容をメモしておきましょう。Windowsの更新やClash Verge Revのアップデート後にTUNドライバーの再登録が必要になることがあります。問題が起きた際に、TUN、DNS、System Proxy、使用ノードの状態を元に戻せるようにしておくと、復旧時間を短縮できます。

以上の手順で、Clash Verge RevのTUNモードを使ったWindows全体の通信制御を始められます。TUNは便利な機能ですが、すべての通信を無条件にプロキシへ送るものではありません。ルールモード、DNS、ローカル通信、アプリごとの仕様を確認しながら、必要な通信だけを適切な経路へ振り分けることが、安定性と安全性を両立するポイントです。

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