チュートリアル Clash Verge Rev LAN共有 設定ガイド

Clash Verge Rev で局域網共有を設定する方法:スマホや Switch でプロキシを使う手順

2026年6月29日 更新日:2026年6月29日 読了目安:約10分

はじめに

2026年現在、Clash Verge Rev はその高いカスタマイズ性と安定性から、多くのユーザーに支持されるプロキシクライアントとなりました。特に「局域網共有(LAN共有)」機能は、PC一台で構築したプロキシ環境を、家庭内のスマートフォン、タブレット、Nintendo Switch、PlayStation 5 などのデバイスで手軽に共有できる非常に便利な機能です。

本ガイドでは、Clash Verge Rev を使用して「プロキシサーバー」を構築し、他のデバイスからそれに接続するための具体的な手順を、初心者の方でも分かりやすく解説します。この設定を行うことで、個別にプロキシソフトをインストールできないゲーム機や、設定が面倒なデバイスでも、PCの高速なネットワーク環境をそのまま利用することが可能になります。

本記事のメリット

PC側の設定一つで、家中のデバイスが自由なインターネットアクセスを享受できるようになります。

事前準備と条件

設定を始める前に、以下の環境が整っていることを確認してください。

  • 同一ネットワークへの接続: プロキシを提供するPCと、接続するデバイス(スマホやSwitch)が同じルーター(Wi-Fiまたは有線LAN)に接続されている必要があります。
  • IPアドレスの確認: PCのローカルIPアドレス(例:192.168.1.5)を把握しておく必要があります。
  • 安定したノード: Clash Verge Rev で有効なサブスクリプションと動作確認済みのノードが必要です。

IPアドレスの確認方法

Windowsの場合、コマンドプロンプトで ipconfig と入力し、「IPv4 アドレス」の項目を確認してください。

1PC側:LAN共有の有効化

まずは、Clash Verge Rev の設定を変更して、他のデバイスからの接続を受け入れられる状態にします。

Clash Verge Rev の設定手順
  1. Clash Verge Rev を起動し、左側のメニューから「Settings」をクリックします。
  2. 「Clash Core」セクションにある「Allow LAN」のスイッチを ON にします。
  3. 「HTTP Port」を確認します(デフォルトは通常 7890 です)。この番号は後でデバイス側に入力します。
  4. 必要に応じて「Mixed Port」を使用することも可能です。

Allow LAN を有効にすると、Clash は自身のIPアドレスで接続待ちを開始します。これにより、PCが家庭内の簡易的なプロキシサーバーとして機能するようになります。

2Windows ファイアウォールの設定

「Allow LAN」をオンにしても接続できない場合、Windows のファイアウォールが外部からの通信をブロックしている可能性があります。

重要:通信の許可

Windows セキュリティの「ファイアウォールとネットワーク保護」から、Clash Verge または Mihomo カーネルの通信(プライベートネットワーク)を許可してください。

手動でルールを追加する場合は、TCP ポート 7890(設定したポート番号)の受信を許可する設定を行います。

3デバイス別:接続設定の手順

PC側の準備ができたら、各デバイスでプロキシ設定を行います。

Android / iOS (スマホ)
  1. Wi-Fi設定を開き、接続中のネットワークの詳細を表示します。
  2. 「プロキシ」設定を「手動」に変更します。
  3. ホスト名: PCのIPアドレス(例:192.168.1.10)を入力します。
  4. ポート: 7890 を入力します。
  5. 保存してブラウザで Google 等にアクセスできるか確認します。
Nintendo Switch
  1. 「設定」→「インターネット」→「インターネット設定」を開きます。
  2. 接続中のネットワークを選び、「設定の変更」を押します。
  3. 「プロキシ設定」を「する」に変更します。
  4. サーバー(IPアドレス)とポート番号を入力し、保存します。

ゲーム機での利用

eShop の閲覧やゲームのダウンロード速度が劇的に改善される場合があります。

4よくある問題と解決策

設定がうまくいかない場合は、以下の項目を一つずつチェックしてください。

1. PCのIPアドレスが変わってしまった

ルーターのDHCP機能により、PCのIPアドレスが再起動のたびに変わることがあります。安定して利用したい場合は、ルーター側でPCのMACアドレスに対して固定IPを割り当てる設定を推奨します。

2. 公共のWi-Fiを使用している

カフェやホテルの公共Wi-Fiでは、セキュリティ上の理由からデバイス間の通信(APアイソレーション)が禁止されていることが多く、LAN共有が機能しません。この場合は、PC側で「モバイルホットスポット」を作成し、そこにスマホを接続する方法を試してください。

3. ポート番号の衝突

他のソフトがポート 7890 を使用している場合、Clash が起動に失敗します。その場合は Clash Verge の設定でポートを 78918888 などに変更してください。

# 設定例 (config.yaml) port: 7890 socks-port: 7891 allow-lan: true mode: rule log-level: info external-controller: 127.0.0.1:9097

まとめと推奨

Clash Verge Rev の LAN 共有機能は、家庭内のネットワーク体験を一段階引き上げる強力なツールです。従来の VPN サービスと比較して、Clash は「必要な通信だけをプロキシに通す」という高度な分流が可能なため、PC で動画を見ながら Switch でゲームのアップデートをダウンロードするといった並行作業も非常にスムーズに行えます。

他のツール(例えば古い Clash for Windows や単純な HTTP プロキシソフト)と比べても、Clash Verge Rev は Mihomo コアの恩恵により、最新のプロトコルへの対応や高いスループットを実現しています。まだ導入していない方は、ぜひこの機会に最新の Clash クライアントをお試しください。

  • 圧倒的な汎用性: OSを問わず、プロキシ設定ができるすべてのデバイスに対応。
  • 高い安定性: 長時間の稼働でもメモリリークが少なく、サーバーとして優秀。
  • 簡単な管理: PCの画面上で接続状況を一括監視。

快適なインターネット環境を構築し、制限のないデジタルライフを楽しみましょう。

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