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Clash Verge Revの外部コントローラーをWindowsで設定する方法

2026年8月10日 更新日:2026年8月10日 読了目安:約10分

はじめに

Clash Verge Rev には、アプリ本体の画面を開かなくても、ブラウザー上の Web パネルから状態を確認したり、プロキシグループを切り替えたりできる「外部コントローラー」機能があります。Windows で作業中に Clash のウィンドウを探す手間を減らせるため、日常的にルールや接続先を変更するユーザーにとって便利な機能です。

ただし、外部コントローラーは単なる表示設定ではありません。API の待ち受けポートと Secret を使って Clash の操作権限を公開する仕組みなので、入力内容を間違えると接続できず、公開範囲を誤ると第三者から操作される危険もあります。本記事では、Windows 版 Clash Verge Rev を前提に、外部コントローラーの有効化、ポートと Secret の確認、Web パネルへの接続、接続できない場合の確認方法まで順番に説明します。

この記事でできること

Windows 上の Clash Verge Rev に外部コントローラーを設定し、ブラウザーから安全に Web パネルを開いて操作できる状態を作ります。

1外部コントローラーの役割を理解する

外部コントローラーは、Clash のコアが提供する REST API に接続するための入口です。Clash Verge Rev の画面だけでなく、対応する Web UI や管理ツールから API にリクエストを送り、現在のプロキシ状態、ルール、接続数、トラフィック量などを取得できます。プロキシグループの選択を変更する操作も API 経由で実行されます。

設定時に重要なのは、主に アドレス、ポート、Secret の3項目です。Windows の同じ PC からアクセスするだけなら、アドレスは通常 127.0.0.1 または localhost です。ポートは Clash API が待ち受ける番号で、よく使われる例は 9090 ですが、環境やプロファイルによって異なります。Secret は API へのアクセスを保護する認証用の文字列です。

設定項目の見方
項目 入力例 意味
アドレス 127.0.0.1 API が待ち受ける IP アドレス
ポート 9090 API 通信用のポート番号
Secret 英数字の文字列 API 接続を認証するパスワード

公開範囲に注意

外部コントローラーのアドレスを無条件に 0.0.0.0 にすると、同じネットワーク上の他の端末から API が見える場合があります。自分の Windows PC だけで使う場合は、まず 127.0.0.1 を選択してください。

2Windows で外部コントローラーを有効にする

まず Clash Verge Rev を起動し、メイン画面の左側または上部にある Settings を開きます。バージョンによって表示名や配置が少し異なりますが、設定画面内に External ControllerExternal Controller API、またはそれに近い名前の項目があります。見つからない場合は、設定画面の検索欄で controller を検索すると探しやすくなります。

  1. External Controller のスイッチ、または API 有効化欄をオンにします。
  2. バインドアドレスを 127.0.0.1 に設定します。
  3. ポート欄に、未使用の番号を入力します。まずは 9090 を確認し、競合する場合は別の番号を使用します。
  4. Secret を設定します。空欄にせず、推測しにくい長い文字列を使用してください。
  5. 保存ボタンを押し、必要であれば Clash Verge Rev を再起動します。

ポート番号を変更した場合は、Web パネル側にも同じ番号を入力する必要があります。たとえばアドレスが 127.0.0.1、ポートが 9090 なら、接続先は http://127.0.0.1:9090 です。ここで使うポートは、Windows の System Proxy ポートや SOCKS ポートとは別物です。プロキシ通信のポートを入力しても、外部コントローラーには接続できません。

Secret を変更した場合

Web パネルや管理ツールに古い Secret が保存されていると、設定を正しく入力しても認証に失敗します。Secret を変更した後は、接続先設定から古い文字列を削除し、新しい値を入力してください。

3Web パネルから接続する

外部コントローラーを有効にしたら、対応する Web パネルをブラウザーで開きます。Web パネルには、API のアドレス、ポート、Secret を入力する接続画面が表示されます。Clash Verge Rev と同じ Windows PC で操作する場合、アドレスは 127.0.0.1、ポートは Clash Verge Rev に表示されている API ポートを入力します。

  1. Web パネルの接続設定、または歯車アイコンを開きます。
  2. アドレス欄に 127.0.0.1 を入力します。
  3. ポート欄に Clash Verge Rev の External Controller ポートを入力します。
  4. Secret 欄に設定した認証文字列を貼り付けます。
  5. ConnectSave、または接続ボタンを押します。

接続に成功すると、Web パネルに現在のトラフィック、メモリ使用量、プロキシグループ、ルールの情報などが表示されます。プロキシグループ名をクリックして別のノードを選択し、Clash Verge Rev 側のプロキシ状態が変わるか確認してください。単に Web パネルが開くだけでなく、状態の読み込みと操作の両方ができれば設定は完了です。

接続先の入力例
Address: 127.0.0.1 Port: 9090 Secret: Clash Verge Revで設定したSecret API URL: http://127.0.0.1:9090

Web パネルによっては URL を一つの欄に入力する場合もあります。ただし、Secret は URL に直接含めず、専用の認証欄へ入力する方が安全です。

4別の端末からアクセスする場合の設定

スマートフォンや同じ LAN 内の別の PC から Web パネルを開きたい場合は、127.0.0.1 では接続できません。127.0.0.1 は「アクセスしている端末自身」を意味するため、別端末から見るとスマートフォン自身を指してしまいます。この場合は Windows PC の LAN 内 IP アドレスを使い、Clash Verge Rev の待ち受けアドレスも適切に変更します。

  1. Windows の「設定」から「ネットワークとインターネット」を開きます。
  2. 現在接続している Wi-Fi または Ethernet のプロパティを確認します。
  3. 192.168.x.x10.x.x.x のような IPv4 アドレスを確認します。
  4. External Controller のアドレスを LAN 内で待ち受ける設定に変更します。
  5. 別端末の Web パネルで、Windows PC の IP と API ポートを入力します。

LAN 内アクセスを許可する場合でも、Secret は必ず設定してください。また、Windows Defender ファイアウォールが API ポートへの接続を遮断することがあります。許可ルールを追加する際は、すべてのネットワークに公開するのではなく、プライベートネットワークだけに限定するのが安全です。公共 Wi-Fi やホテルのネットワークで外部コントローラーを公開する設定は避けてください。

インターネットへ直接公開しない

ルーターのポート転送で External Controller をインターネットへ公開するのは推奨されません。API が漏れると、ノードの切り替えや接続情報の閲覧などを不正に操作される可能性があります。遠隔操作が必要な場合は、信頼できる VPN や安全なトンネルを利用してください。

5接続できないときの確認方法

Web パネルに「Connection refused」「Unauthorized」「Invalid Secret」などのエラーが表示されても、原因の多くは設定値の不一致です。次の順番で確認すると、問題を切り分けやすくなります。

症状 主な原因 確認する箇所
接続が拒否される API が無効、ポート違い External Controller の有効状態とポート
認証エラーになる Secret の入力ミス 余分な空白、全角文字、古い Secret
別端末だけ接続できない 待ち受けアドレスやファイアウォール LAN IP、Windows の許可ルール
表示はできるが操作できない API の権限や Web パネルの互換性 Secret、コア、Web UI の対応状況

ポートが使用中か確認する

Windows では、コマンドプロンプトを開いて次のコマンドを実行すると、指定ポートを使用しているプロセスを確認できます。

netstat -ano | findstr :9090

何も表示されない場合、Clash Verge Rev がそのポートで待ち受けていない可能性があります。別のプロセスが使用している場合は、Clash 側で未使用のポートに変更してください。変更後は Web パネルのポートも同じ番号へ更新します。

Secret の入力を見直す

Secret は大文字と小文字を区別します。コピーして貼り付けると、前後に空白や改行が入ることがあるため、一度メモ帳などのプレーンテキスト欄へ貼り付けてから確認してください。認証エラーが続く場合は、Clash Verge Rev 側で Secret を再生成し、Web パネルに新しい値を登録する方法が確実です。

すべてを確認しても接続できない場合は、Clash Verge Rev のバージョン、使用している Mihomo コア、Web パネルの種類を確認してください。API の仕様や対応機能が異なると、一部の画面だけ読み込めないことがあります。まず同じ PC の 127.0.0.1 から接続できるかを試し、ローカル接続が成功してから LAN 接続へ進むと、原因を特定しやすくなります。

6安全に使うための運用ポイント

外部コントローラーは便利ですが、常に有効にしておく必要はありません。Web パネルを使わないときは API を無効にするか、少なくとも LAN 外からアクセスできない設定に戻しておくと安心です。特にノート PC を持ち歩く場合、接続先の Wi-Fi が変わるたびに同じ安全性が保たれるとは限りません。

  • Secret を使い回さない: Clash API 専用の長い文字列を設定し、他のサービスのパスワードは使用しません。
  • ポート番号を秘密情報と考えすぎない: ポート変更だけでは保護になりません。認証とファイアウォール設定を優先してください。
  • ローカル接続から始める: まず 127.0.0.1 で動作確認し、必要な場合だけ LAN アクセスを追加します。
  • 変更後に再テストする: ポート、Secret、ファイアウォールを変更したら、状態表示だけでなくプロキシグループの切り替えも確認します。
  • ログを確認する: 接続時刻や認証エラーを Clash Verge Rev のログで確認すると、入力ミスとネットワーク遮断を区別できます。

以上の手順で、Clash Verge Rev の外部コントローラーを Windows 上で利用できます。基本は「API を有効にする」「正しいポートを使う」「Secret を一致させる」「必要以上に公開しない」の4点です。設定を一度に複数変更せず、ローカル接続、認証、操作確認の順番で進めれば、トラブルが起きても落ち着いて原因を切り分けられます。

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